HOME > 明治天皇聖蹟 > 第9回/神宮親謁

聖跡のご紹介

明治天皇 絵画と聖蹟「第9回 神宮親謁」

明治元年の末、明治天皇は御父孝明天皇の三年祭を斎行し、一條美子(はるこ)姫(昭憲皇太后)を皇后として迎えるために京都へ還幸(かんこう)されました。翌2年、東京再幸のため京都を出発した天皇は、途中伊勢の神宮に親拝(しんぱい)されます。天皇の神宮御親拝は史上初めてのことでありました。人々は道の両側に荒菰(あらこも)を敷き、その上で平伏して奉迎しました。神宮では、再幸の安泰を念じ、祈祷が捧げられていました。

聖徳記念絵画館壁画「神宮親謁」(松岡映丘画)の絵は、天皇が内宮(皇大神宮)正宮の玉垣御門(たまがきごもん)を参進される様子です。天皇は玉串を奉り、王政復古の奉告と国運の発展を皇祖である天照大御神に祈願されました。

神宮御親拝は、4回に及びました。4回目は明治38年11月、日露戦争の終結後でした。自ら平和克復の御告文(おつげぶみ)を奏上された天皇は、戦いに勝利した喜びを次のように詠まれています。

  ひさかたのあめにのぼれるここちして

  五十鈴の宮にまゐるけふかな

*聖蹟へ行ってみませんか*

〔神宮〕   三重県伊勢市

一般的に伊勢神宮と呼ばれていますが、「神宮」が正式名称です。

皇室の御祖先で日本人の総氏神ともいわれる天照大御神を祀る内宮(皇大神宮)と、衣食住を司る豊受大御神を祀る外宮(豊受大神宮)を中心に125社からなります。20年に一度、正殿を始めすべての建物と神宝を一新し、御神霊をお遷しする式年遷宮(平成25年に第62回)が行われます。

■ 【内宮】 近鉄「宇治山田駅」よりバスで15分

■ 【外宮】 JR・近鉄「伊勢市駅」より徒歩5分

聖徳記念絵画館壁画「神宮親謁(しんえつ)」(松岡映丘画)
明治2年3月12日(1869年4月23日)内宮玉垣御門(皇大神宮)
【内宮】内玉垣南御門(写真提供:神宮司庁)