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聖跡のご紹介

明治天皇 絵画と聖蹟「第12回 侍講進講(じこうしんこう)」

明治天皇は、ご幼少の頃よりご生母の中山慶子(なかやま よしこ)から厳しい教育を受け、御父の孝明天皇からは和歌の指導を受けるなど、将来の天皇としての教養を身に付けられました。

聖徳記念絵画館壁画「侍講進講」(堂本印象画)の絵は、明治7年(1874)、東京赤坂の仮皇居における元田永孚(もとだ ながさね)のご進講の様子です。熊本藩出身の元田は、明治4年に初めて天皇に『論語』を講じ、以後20年間にわたって天皇のお側に仕え、君徳の培養に努めました。また、国学者の福羽美静(ふくば よししず)は『古事記』『日本書紀』などの国書を、洋学者の加藤弘之は『国法汎論(はんろん)』などの洋書を講じました。天皇は、わが国のみならず外国の知識をも参考にすることで、国の近代化に尽力されました。

現在、宮中の新年行事である講書始(こうしょはじめ)は、明治2年に学問奨励のために明治天皇によって始められた儀式です。毎年、人文科学・社会科学・自然科学の各分野の研究者が御前で講義を行います。

明治神宮に所蔵される天皇愛用の書物の中には、「政餘螢雪」という朱印が見られます。「政務の余暇を惜しんで学問に励む」との意味と思われ、国の近代化のために日夜力を尽くされる天皇の御心がうかがえます。

*聖蹟へ行ってみませんか*

〔明治神宮宝物殿〕               渋谷区

明治神宮の宝物殿には、明治天皇が使用された日常品、表紙の絵に描かれている机や花瓶などが展示されています。奈良の正倉院を模した校倉風大床造(あぜくらふうおおゆかづくり)の建物は、わが国初期の鉄筋コンクリート建築で、平成23年(2011)6月に国の重要文化財に指定されました。

■JR「代々木駅」より徒歩10分

聖徳記念絵画館壁画「侍講進講(じこうしんこう)」(堂本印象(どうもといんしょう)画)
明治7年(1874年) 御座所(赤坂仮皇居)
〈明治天皇(奥)・元田永孚(手前)〉
御机(明治神宮宝物殿)
書物に押印された「政餘螢雪」の朱印