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聖跡のご紹介

明治天皇 絵画と聖蹟「第14回 奥羽巡幸馬匹御覧(おううじゅんこうばひつごらん)」

明治9年(1876)6月2日、明治天皇は奥州街道を北上して奥羽(おうう)巡幸へと向われました。49日間におよぶ巡幸となりました。明治維新に際し、奥羽諸藩の多くは新政府に最後まで抵抗していましたから、国内の安定という意味で今回の巡幸は待望されていたと言えましょう。

聖徳記念絵画館壁画「奥羽巡幸馬匹御覧(おううじゅんこうばひつごらん)」の絵は、7月7日、天皇が岩手県の盛岡八幡宮にお立ち寄りになり、境内(けいだい)に設けられた天覧(てんらん)所で県産の馬を御覧になっている様子です。4、5百頭もの馬の行列が続き、軍馬術や豊年踊りが披露されました。

当時、日常的にも軍事的にも馬は重要な役割を果していたため、天皇は馬事に関心を持ち、馬の改良を奨励されました。奥羽巡幸では各地で産馬を御覧になっています。

天皇の愛馬として特に知られているのが「金華山号(きんかさん)」という名の南部馬です。奥羽巡幸の道中、岩手県の水沢で買い上げになり、最も活躍し、愛情が注がれた御料馬(ごりょうば)でした。

   のる人の心をはやくしる駒は

     ものいふよりもあはれなりけり

               (明治35年)

もの言わずとも背に乗る主の心の内を汲みとる馬のいじらしさ、かわいらしさを詠(よ)まれた御製です。天皇にとって馬への愛着は格別であったのです。

*聖蹟にいってみませんか*

〔盛岡八幡宮〕           岩手県

明治天皇が産馬を御覧になった境内には、天皇の御聖像(昭和50年建立)と「明治天皇産馬天覧聖址」の記念碑(昭和15年建立)があります。巡幸当時の杉の大木が今も健在です。

■JR「盛岡駅」前バス停より「茶畑」行に乗車し、「八幡宮前」下車

聖徳記念絵画館壁画「奥羽巡幸馬匹御覧(おううじゅんこうばひつごらん」(根上富治(ねあがりとみじ)画)
明治9年(1876)7月7日盛岡八幡宮(岩手県)
天覧所跡に建てられた明治天皇の御聖像と記念碑