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聖跡のご紹介

昭憲皇太后 絵画と聖蹟「第27回 皇后宮田植御覧」

明治8年(1875)6月18日、赤坂御用地の水田で田植えが始められました。その様子をご覧になるため、皇后(昭憲皇太后)は水田に行啓(ぎょうけい)になりました。雨の降る中、皇后は女官たちをしたがえ、傘をさして畦道(あぜみち)からご覧になっています。

水田に向かう途中、急に雨が降り出したため、女官は視察の取り止めを進言しますが、皇后はお聞き入れになりません。農作業の実情を知る上でこの雨はかえって好都合である、との理由からでした。視察は予定通り行われました。

八束穂のたりほの上に労きし

  人の力もみゆるあきかな

苗うゑて八束たり穂をみるまでに

  いたつく人を思ひこそやれ

田植えに始まり、豊かに稔(みの)って頭(こうべ)を垂れる稲穂の収穫に至るまでの農夫の労苦に思いを致された皇后の御歌です。

現在、天皇陛下は皇居内の水田において、毎年春に田植えをし、秋には稲刈りをされています。稲作は古くからわが国の基(もとい)であり、皇室は稲作の大切さを率先して広く伝えようとされているのです。

* 聖蹟に行ってみませんか*

【伊勢神宮】      三重県伊勢市

伊勢神宮では毎年10月に、新穀を神様に捧げる「神嘗祭(かんなめさい)」が行われる。20年に一度の「式年遷宮(しきねんせんぐう)」は大神嘗祭とも言われ、御社殿や神宝類の全てを一新し、御神霊を新宮へお遷(うつ)しする(平成25年に第62回)。

■内宮へは、近鉄山田線・鳥羽線の「宇治山田駅」よりバスで15分。外宮へは、JR参宮線および近鉄山田線「伊勢市駅」より徒歩5分。

 

 

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聖徳記念絵画館壁画「皇后宮田植御覧」(近藤樵仙(しょうせん)画)

明治8年(1875)6月18日

赤坂御用地(東京)
〈前列中央:皇后(昭憲皇太后)〉
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伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)では内玉垣に、天皇陛下が皇居内の水田で御自ら育てられた御初穂〈懸税(かけちから)〉が捧げられている(写真提供:神宮司庁)