HOME > 崇敬会の紹介 > 12のたいせつなこと >「教育勅語」本文と意味
12のたいせつなこと

「教育勅語」本文と意訳

本文は誰でも読みやすいように、現代語表記に改め、句読点とふりがなを加えました。

本文の番号は「意訳」及び「たいせつなこと」の番号に対応しています。

 

(原文)

(一)朕惟(ちんおも)うに、()皇祖皇宗(こうそこうそう)(くに)(はじ)むること宏遠(こうえん)に、(とく)()つること深厚(しんこう)なり。()臣民(しんみん)()(ちゅう)()(こう)に、億兆心(おくちょうこころいつ)を一にして世世厥(よよそ)()()せるは、()()国体(こくたい)精華(せいか)にして、教育(きょういく)淵源(えんげん)亦実(またじつ)(ここ)(そん)す。

(二)爾臣民(なんじしんみん)(1)父母(ふぼ)(こう) に、(2)兄弟(けいてい)(ゆう)に、(3)夫婦(ふうふ)相和(あいわ)し、(4)朋友相信(ほうゆうあいしん)じ、(5)恭倹己(きょうけんおの)れを()し、(6) 博愛衆(はくあいしゅう)(およ)ぼし、(7) (がく)(おさ)め、(ぎょう)(なら)い、(もっ)智能(ちのう)啓発(けいはつ)し、徳器(とっき)成就(じょうじゅ)し、(8)(すすん)公益(こうえき)(ひろめ)め、 世務(せいむ)(ひら)き、(9)(つね)国憲(こっけん)(おもん)じ、国法(こくほう)(したが)い、(10) 一旦緩急( いったんかんきゅう)あれば、義勇公(ぎゆうこう)(ほう)じ、(もっ)天壌無窮(てんじょうむきゅう)皇運(こううん)扶翼(ふよく)すべし。(かく)(ごと)きは、(ひと)(ちん)忠良(ちゅうりょう)臣民(しんみん)たるのみならず、 又以(またもっ)(11)爾祖先(なんじそせん)遺風(いふう)顕彰(けんしょう)するに ()らん。

(三) ()(みち)は、(じつ)()皇祖皇宗(こうそこうそう)遺訓(いくん)にして、子孫臣民(しそんしんみん)(とも)遵守(じゅんしゅ) すべき(ところ)(これ)古今(ここん)(つう)じて(あやま)らず、(これ)中外(ちゅうがい)(ほどこ)して(もと)らず。

(四)(12) (ちん)爾臣民(なんじしんみん)(とも)拳拳服膺(けんけんふくよう)して咸其徳(みなそのとく)(いつ)にせんことを庶幾(こいねが)う。

 

明治(めいじ)二十三(ねん)(がつ)三十(にち)

御名御璽(ぎょうめいぎょじ)

 

(意訳)

(一)国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建て初めた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。

 

(二)国民の皆さん、(1)あなたを生み育ててくださった両親に、「お父さんお母さん、ありがとう」と感謝しましょう。(2)兄弟のいる人は、「一緒にしっかりやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。(3)縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助けあっていこう」と、いつまでも協力しあいましょう。(4)学校などで交わりをもつ友達とは、「お互い、わかってるよね」と、信じあえるようになりましょう。また、(5)もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。(6)どんなことでも自分ひとりではできないのですから、いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、博愛の輪を広げましょう。(7)誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、「進んで勉強し努力します」という意気込みで、知徳を磨きましょう。さらに、(8)一人前の努力を養ったら、それを活かせる職業に就き、「喜んでお手伝いします」という気持ちで公=世のため人のために働きましょう。(9)ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、「約束は必ず守ります」と心に誓って、ルールに従いましょう。(10)もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞を守るために、それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、力を尽くしましょう。

いま(1)〜(10)に述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、(11)皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

 

(三)このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。

 

(四)そこで、(12)私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。

 

明治二十三年(1890年)十月三十日

御名(御実名「睦仁」)・御璽(御印鑑「天皇御璽」)

この「教育勅語」は、明治天皇が全国民に呼びかけられた、政治に左右されない純教育的な御言葉ですから、他の詔勅のような国務大臣の副署がありません。